【5期生ブログ13】合同発表会③

こんにちは!寒さも本格的になってきて雪が積もる地域も増えてきました。体調を崩しやすい季節ですが、健康管理を徹底して冬を乗り越えていきましょう。
さて、今回のゼミブログは日本大学と明治大学との合同発表会の2日目について書いていきます。2日目は明治大学の竹下ゼミの発表からのスタートです。竹下ゼミは大きな発表テーマを「リアルvsオンライン」とし、その中で2班に分けて発表を行いました。1つ目の班が装置系メディア班、2つ目の班がマーケティング班です。

まず、装置系メディア班は「ライブ会場・映画館の将来~」というテーマの発表を行い、リアルはバーチャルに取って代わられるのかという議題でした。主な内容は新型コロナウイルスの感染拡大からのオンラインのライブでもオフラインよりも十分な利益を得られたという結果や、リアルとオンラインのどちらに満足するかというアンケート結果の提示でした。研究結果は、リアルがバーチャルに取って代わられることは当面の間ないという結論でした。

続いて、マーケティング班は「実店舗は消えてしまうのか~」というテーマの発表を行いました。内容は、世界的なオンライン化によって大きく影響を受けているマーケティングの中の実店舗(リアル)の必要性を再検討するというものです。電子商取引(Eコマース)の重要性、史上規模の増加などの現状、そしてEコマースの今後の課題について発表したうえで、研究結果はリアルが一番だという結論でした。また、最後に「オムニチャネル」という店舗とネットでの横断的な販売を紹介し、実際に利用した感想を述べました。明治大学の竹下ゼミの研究は、どちらの班もリアルの方が良いというまとめになりました。

次に、関西大学の松山ゼミの「Netflix 日本オリジナル作品の国内外における受容」の発表です。Netflixでの日本のオリジナル作品が海外でどのように受容されているのか明らかにし、制作側の意図の受け手のとらえ方について国内と海外の評価の違いを明らかにするという内容です。『全裸監督』『今際の国のアリス』『FOLLOWERS』の3作品を研究対象とし、映画批評サイトの作品ごとのレビューを比較しました。研究結果は、日本と海外の評価や鑑賞の視点でストーリー重視かどうか、性描写への視点などで違いが現われました。また、『放送批評懇談会セミナールーム2021:Netflixと考える~メディアの未来』に参加した感想や『イカゲーム』からみる日本のNetflixの現状についての考察も発表しました。

2日間の最後の発表は、日本大学の米倉ゼミの「『ドラゴン桜』はなぜヒットしたのか」です。TBSのドラマ『日曜劇場 ドラゴン桜』がどのようなドラマであったのか、その特徴について形式面とメッセージ面からの分析によって明らかにし、ヒットの要因と背景を探るという研究発表でした。研究結果は『ドラゴン桜』が、これまでの「学園ドラマ」で受け継がれてきた「王道パターン」を忠実に踏襲していたことや、幅広い年齢層の共感を得られたことがヒットの要因でした。しかし、社会の支配的価値観を結果的に肯定してしまっているという結論でした。以上で全ての研究発表が終了しました。

最後に、2日間の総括を行い、各ゼミの先生方、その後に各ゼミのゼミ長からの感想と挨拶がありました。あっという間の2日間の合同発表会でしたが、多くの収穫と刺激を得た充実した時間でした。それぞれが各研究の着眼点や発表方法に驚かされ、まだまだ知るべきことはたくさんあり、研究への意識が高まりました。とくに2日目は初日よりも緊張もほぐれ、学生同士の交流もできました。今回の学びをこれからの卒業論文にも活用していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。次回のゼミ生ブログもお楽しみに!(木村)